気付かなくても告知義務違反
2005年01月24日 by 中村 瑞穂 ( プロフィール)
告知って、なぜ大切なの?
はじめまして。今回コラムを担当させていただきます、中村です。初めてのコラムですが、これからどうぞよろしくお願いします。
保険業界に携わって13年。せっかくのキャリアなので、今回は保険関係から、加入の時に必要な「告知」についてお話したいと思います。
「告知」ってすごく大切なのですが、皆さん何のことかご存知ですか?「告知」とは保険に加入する時に必ずする、健康についての自己申告です。保険に加入する人は、「過去○年間病気したことはありません」「去年足を骨折して病院に行きました」といったことを保険会社に報告する義務があるのです。
なぜ義務なのかというと、保険会社は「○才の女性(男性)が100人中○人病気になる・○人入院する」などの統計をとって保険料を割り出しているので、全く何もない健康な人と病気になりやすい人、まだ治っていない人の保険料を同じ金額にすることができないからです。
これが意外と落とし穴。これくらい大丈夫でしょう?と思うようなことが後で大きな問題になったりします。
告知の具体例は?
例えば、「少し体調が悪いのでお医者さんで検診を受け、不安になって保険に加入した」「車で追突されて今も時々整体に通っている」「良性のポリープをとってもらったが1時間くらいの簡単な処置だった」「健康診断で再検査って言われたけれど受けていない」、これみんな告知しないといけない事です。
別に請求する気はなく保険はお守り!みたいなノリで加入するならともかく、いざという時に告知していないということで保険会社から契約を解除されたりするケースもあるのです。
保険の契約は、申し込みをした日と初めて保険料を払った日と健康診断をした日の3つが揃ったらスタート(責任開始日)します。ところが病気になって病院で診断書を書いてもらったら、初診日や既往症の発症日が責任開始日より前になっていて、契約解除になってしまったという話を時々耳にします。TVでおなじみの『面倒な診査は一切不要、告知のみ!』というのは健康診断を受けに行く必要がないだけで、告知義務はあるのです。
告知せずに、大損!
知らずに告知せず大きな病気になってから保険も失って新たに加入もできないのでは大損です。そんなことにはならないように、これくらい大丈夫と思って勝手に何も告知しないよりは、告知するべきことなのかどうかをしっかり担当者に確認して、不安であれば日付と相手の名前くらいは書きとめて置いたほうがいいでしょう。
ただし、加入する保険会社によって基準は若干違うので、同じ症状でもあそこはダメなのにここは加入できるなんてこともありますよ。
